2009年4月3日金曜日

師匠と呼ばせて下さい!

久しぶりに「この人、好きー!」と言える人に出会ってしまいました…。
その人の…名は…虚淵玄さん(はぁと!)

…いかん、夢見る乙女口調はやめよう、我ながらキモい(爆)
いや、むしろ虚淵師匠と呼ばせていただきたい!(正座。)
(こんな、これ以上ない端っこのブログで師匠呼ばわりされてるとはご存じないとは思いますが、手前勝手なファン心理ということでご容赦いただきたく思うのでござりまする。へこへこ。)

いきなりなんだよ、思われるのも無理はない。
虚淵玄と言えば、「Phantom -PHANTOM OF INFERNO-」(2000年)を皮切りにヴィジュアルノヴェル界一方の旗手として活躍してこられた方。
2009年初頭に上記のようなことをのたまってるワシは古参ファンの皆様からすれば周回遅れの不届きモノと言っても過言ではない。
いや、別に全く虚淵師匠と接点がなかったわけではないのである。
「Phantom -PHANTOM OF INFERNO-」はリアルタイムでプレイしたし、Fate/Zeroも無論読了しました。
ただ、今までは「すげぇ作家さんがいるなぁ」というレベル。
それが思わず夢見る乙女口調になってしまうほど惚れ込んでしまったのは一冊の本を読んだからなのである。

それが―

―だったのであーる!

懺悔しよう!
「おやー?名前のあるベテランさんがコミックのノヴェライズ書かなくてもいーじゃん。どーせ…(以下自重!)」
などと思って買いはしたものの、本棚の二列目に突っ込んだまま忘れていたのである!
なんたる愚昧! 本は読み通さねば決して分からぬ一期一会の真剣勝負よ…と、常々のたまっておきながら!
(↑いや、そんな大げさな台詞で入ってませんけど。)
まあ、そんなわけで発売からかなりたってから読み始めたんですけど…。
感動しました!
いや、感動…という二束三文な単語は好みではないのだが、電車の中で目頭が熱くなり、止めようと思ったが止まらず、結局、落涙しながら読み通し、気が付いたら終点に近かった~というような体験は久方ぶりであった!
”感情が動いた”
―と言うか、激動ですよ!衝撃ですよ!アルベルトですよぉぁ!
ケンシロウ、暴力はいいぞ!

えーと…
ちょっと冷静に語らせていただきますと、既成作品のノヴェライズって、原作の雰囲気を壊したら別物になってしまうと思うのですよ。
(無論、別物でも面白ければ良い、という基準は成立しますけれども。)
しかし、”雰囲気”ってのはキャラクターの台詞だったり、エピソードだったり様々な部分から醸し出されてくるものじゃないですか!
そーかと言って(一部の”お約束”とかはともかく)原作の台詞やエピソードをそのまま持ってきたら表現形式の違いもあるし、魅力的なものになりうるかどうか疑問なところな。
”雰囲気”だけを(別の表現形式で)再現しつつ、エピソードは別物。(新しいもの)
この辺の匙加減が虚淵玄は上手い
レヴィ、バラライカ、ロック、張さん…ブラックラグーンの魅力的でクセのあるキャラクターが実に活き活きと動いているのです!
しかも、ノベルオリジナルのゲストキャラクターが全く負けていない。
この”負けていない”っていうのもストーリーの中心にいるとかのゲスト補正ではなく、持ってる主義主張とかその行動とかのインパクトが”負けてない”のですよ、は~スゲー!
トドメに彼等の織り成す物語がブラックラグーンのフィールド内にしっかりと収まっている!
(イメージ的にも、時系列的にも。)
もちろん、と言うかこれを先に言うべきだったかもなのですが、物語的にも魅力的なのです。
特に、ゲストキャラのスタンが泣かせるんだ…いや、ある意味最悪の人格なんですけど…同情するわけじゃないのね。憧れと祝福の涙。
(まあ、スタンに関してはちょっと別に書きます、多分。)
もちろん、ブラックラグーンを読んでないと分からないとは思いますけど。
(んー、想像で埋めらる範囲だとは思うけど、一応、形式上は。)
つか、ブラックラグーンも面白いんだから読みなさい!←何様かと(笑)

さて、ここまでの話だけだったら”虚淵というスゲェ作家がいる”という話で終わってたんですけど。
その実力に敬意を払う以上に…虚淵玄という”世界”に魅せられた、酔わされたという感じです。
具体的に言うと、未プレイ、未読の作品まとめてカートに放り込んじゃった(笑)
んで、前月は超虚淵月間だったわけですが…ようやく紹介とかできるくらいには消化したかと。
(そ~かぁ?)
まあ、ぼちぼち紹介していくでゴワス!