2009年6月21日日曜日

沙耶の唄①紹介


ヴィジュアルノベル以外の表現が不可能ではないかと思われるほど考え抜かれた名作。
ただし…相当に人は選ぶと思われ。
ちなみに私は大好きだ。(笑)

物語は、醜悪な怪物と同席する主人公の独白から始まる。
この「醜悪な怪物」というのがヴィジュアルノベルならではのCG+音で「これでもか」とばかりに表現されており…まず、ここで何人かは挫折すると思ふ。
んで、そんな怪物と必至で会話をつなげようとする主人公。
それは何故かと言えば…狂っているのは主人公の方なのだ。
事故で脳に障害がどうこうという設定は、まあいい。
主人公は普通の人間が怪物に、普通の風景はグロテスクに、快い芳香は悪臭に、妙なる音楽は雑音に感じられ、食物すら”普通に”味わうことが出来ないという境遇に置かれているということだ。
そして…(そう、この先があるのだ!)
この世の全てに心の中で悪罵を投げながら自宅にたどり着いた主人公を迎えるのは少女の笑顔。
美しく、優しい、明るい少女が主人公を待っているのだ。
少女の名は…沙耶。

…さて、沙耶を普通の人間から見ると…というような話は野暮なので言葉にはしません(笑)
(つか、その程度は事実は物語の前提の一つに過ぎないのだから。)
問題は…この後の物語を知りたいと思うか、ですな。
知りたいと思う方は是非、プレイしてみてください。
ちなみに私は危うくディスプレイに頭を突っ込む所でしたが…幸いにも思いとどまりました(笑)
自分の中で、五指に入る傑作+名作です。

ああ、他にも同じ事を言ってる方が大勢いらっしゃって恥ずかしいのですが…
我慢できず書いときます。
「沙耶の唄」は純愛の物語です…
210606