2009年6月14日日曜日

素晴らしきかな、『悪』!

悪の大幹部になりたかった!
…えと、すいません。
ちょーっと興奮してます…何度目か判らんくらいの再読なんですが。

『白貌の伝道師』
この本、ISBN4902138026…なんだけど、一般書店売り無し?
実際、ワシはニトロプラスダイレクトで買ったしな…おや、品切れだ。
(2009年6月現在)
そんなのを紹介していいのかと言う気もするが…まあ、聞いてくれ(笑)

エルフの秘宝が何者かに奪われ、人族との間に緊張が走る地を放浪のエルフが訪れたとき、惨劇の幕は開く…ってな、キャプションをつけたくなる物語。
主人公・ラゼィルは戦士として強いのはもちろん、物語の進行とともに隠された様々な”顔”が明らかになっていくのですが…!
手すりさえない階段を下りつづけている様な感覚に襲われます…コイツ、底なしか?!
クライマックスの戦闘は凄惨とか残酷とかを突き抜けてカッコいいです。
もちろん、ハイファンタジーならではのギミックも満載!
ホント、虚淵作品のサービス精神は素晴らしい!

んで、感想としては…

強くて純粋なものはカッコいい。
しかし、そんなものが存在するとしたら、人の世界にはあだたぬものではないのだろうか?
強く、そして純粋なもの…それは、悪の中にしか芽吹かぬものではないだろうか?

…そんな感じで、ひとつ。

イア!イア!
210608