2009年8月15日土曜日

わが教え子、ヒトラー


なんか「ワルキューレ」で歴史モノづいたみたいで、再見しました。
初見の時もなのだが、ウルリッヒ・ミューエの熱演に涙。
全体を流れるアイロニーといい、上品な体制風刺といい、「その国」でしか作れない映画ってあるのかなあ…と嘆息。
派手さはないものの、名作と言う評価に疑問をさしはさむものはそうはおるまい。
ふー、安心して褒められるぜ(笑)

戦争末期。
自信を失ったヒトラーに往年の気迫を取り戻すべく選ばれた”教師”はユダヤ人の映画監督だった…。

と、公式あらすじならこの辺までなのだろうが。
予想もつくと思うから書いてしまうのだけど(公開から結構経ったし)この映画監督、色々あってヒトラーの代わりに演説するハメになる。
中の人ってヤツね。
そこへ至るまでのドラマが上手い!
そして、彼がそこで何を想い、どうするのか…深い!
ほんでもって結末は…切ない!
そんな感じでひとつ。
片手間で見てると色々もったいない映画なのです。

この映画のヒトラーは…まあ、平均像なのかな?
傲慢だったり、強引だったり、猜疑心ばりばりだったり。
それにしてもシュペーアが出てきたのには吹いた。
まー他に”ああいう立場”の人間を思いつかんけどさぁ。
やっぱ、ドイツの方はフツーにシュペーア知ってるんだろうか…。
まあ、ぶっちゃけ個々人なんだろうけど。